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東洋医学
いわゆる東洋医学の多様性
いわゆると書いたのは、東洋医学と書いてもいろいろあるからだ。
鍼灸師は、黄帝内経を基本に考える(はずだ・・・)。
湯液家は、傷寒論がポピュラーだ。
今年、東洋療法学校協会の東洋医学概論の教科書が大幅に変わった。前のものは各流派に遠慮してまとめていたので、よくそれぞれの流派を知らなければ理解できないという不都合があった。今回の教科書は、中医学を基本にするという。
一読したが、中医学の既存テキストの焼き直しの印象が強い。
はっきり言って、あまり臨床をしたことない人が書いたのか、文章を書き慣れてない人が他のテキストを参考に書いたのか、という印象を受ける。
なぜ中医学を基本にしたのか?古典をしっかり読んでいたなら、中医学のいいところと悪いところがわかるはずで、その悪いところは無視して上っ面だけなぞったようにも思える。
鍼灸学校の教科書なのだから、東洋医学には多様な考えがあるということも書いて欲しかった。
げんき本舗治療院
院長・羽山弘一