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東洋医学

心の虚実

暦的には心が活発な時期ですが、さて、心の虚実とはいかに。

経絡治療をしている方は、心虚はないとおっしゃいますね。心が虚すると、神がなくなるから死んでしまう。従って、心虚はない…。

でも、心が虚したから神がなくなるというのはちょっと乱暴に過ぎると思うんです。では、脾が虚したら運化がすべてできなくなるか、腎が虚したら後天の気は尽きてしまうか。…どちらも違いますよね。

心が虚したら、神の働きは鈍ります。従って、思考力、判断力などが低下します。あるいは、身体の活動が鈍ります。不整脈も起きやすくなります。

ところが心自体非常に陽気が強い蔵でもありますので、なかなか虚さない。ですから、臨床上、心虚は無視しても差し支えはないようにも思えます。

でも、そのことが心虚がないと言うことにはなりません。

では、心実はどうか。

心に邪が入った状態、あるいは機能が過亢進した状態ですね。

これもあります。

でも、その状態が続くと、たちどころに心虚に変身してしまいます。

心が疲弊して弱るからです。

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