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セミナー

セミナーで上達する人しない人

セミナーでは、鍼灸、または按摩マッサージの指導をしています。

うちのセミナーの特徴は、触診を重視すること。基本手技を徹底して練習すること。この2点です。

特に触診の練習に関しては、初心者も2年以上参加されている方も同じように行います。今年初めて参加された人、2年目、3年目、あるいはそれ以上の方、各々の技量に合わせて、同じようなことをしていても新たな発見があると思います。

たとえば、仰臥位で頸椎を触診するとき、頸椎棘突起はわかりにくいでしょう。特に第5頸椎と第6頸椎の見分け方は難しいと思います。

1年目参加の人はそれがわからなくても、2年目、3年目となると、頸椎棘突起を見分けられるようになります。

皮膚に手掌を当てて筋膜を触診するとき、1年目では難しくても、2年目、3年目と回数を重ねるに従ってわかるようになってきます。

しかし、その前提条件というものがあります。

それは解剖学です。

解剖学的な知識がないと、今触っているものは何かがわかりません。

そこで上達する人と上達しない人が別れてきます。

上達する人は、わからなければすぐに解剖学書を開いて調べます。普段から読んでいるのでどこに何が書いてあるのかがそんなに時間をかけずにわかります。

上達しない人は、解剖学書を開こうとしません。置いたままです。

うちのセミナーでは、解剖学諸必携となっているんですが、活用しようとしません。

たとえば、頸椎関節突起後際を触診するとします。

どこがそれだかわからない人は、まず解剖学書を開いて調べます。その上で触診してみます。それでもわからなければさらに解剖学書を検討します。それでもなおかつわからなければ、僕に尋ねます。

ところがそれは上達するタイプの人で、上達しない人は、解剖学書を開こうとせず、すぐに尋ねてきます。

「先生、関節突起の位置がわかりません!」

僕に聞くのはいっこうにかまいません。大歓迎です。

でも本当に上達しようと考えるのなら、まず手元の解剖学書を開くこと。自分で調べることです。その上で検討し、それでもわからなければ聞く。

そうすれば、1年で見違えるような触診力がつきます。

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