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セミナー

第2回関西鍼灸セミナー

今日は、今年2回目の関西鍼灸セミナーでした(関東では鍼灸単独のセミナーしてないですけど)。

講義は、陰陽の概念について。

鍼灸学校の東洋医学概論で、陰陽について学びますね。

「物事を陰陽に分けますよ。これを陰陽論と言います。ハイ、この表が陰と陽の分類表ですから覚えましょうね」

とだけいうのはヘタな教員。

陰というものは何なのか、陽というものは何なのか、これを説明しないといけない。さらに、陰と陽の関係について説明しないといけない。

さらに哲学的に考えると、陰の存在は陽の存在があるからこそで、陽の存在は陰の存在があるからこそという、相互存在の関係についても説明しないといけない。

ここでは煩雑になりますので詳細は避けますが、陰というものの概念、陽というものの概念、そしてその両者の関係についてをできるだけ深くわかりやすく論じました。

東洋医学の考え方は多様です。

ですがその多様性の根底には陰と陽の考え方があります。陰陽を理解しないと、経絡について、気血について、蔵象について、すべての考え方を理解することができないのです。

触診は、横隔膜の動きの触診、それと胸郭の動きの触診です。

さらに、横隔膜と横膈神経の関係、胸椎の動きの制限と回旋筋緊張の関係についてを実演して見せました。

将来的には、参加者の皆さんにもこれらのことができるようになってもらう予定です。

頸椎の触診もしました。

骨や関節の触診でもっとも大切なのは、歪みではないんです。関節腔内の可動性です。仮に歪んでいても関節腔内の可動性が正常に確保されていれば問題はありません。

今日の頸椎の触診も動きを重点的にとらえるよう練習をしました。

鍼実技は、初級、切皮。中級、前頸部の刺鍼。

切皮は、もちろん鍼管を使わない方法ですね。押し手の出来不出来と、刺し手のタイミングがものを言います。

前頸部は、腕神経叢に直接響かせないよう、なおかつ肺尖に刺さらないような手法を練習しました。

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