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按摩

そもそもの按摩ーセミナーでは

そもそも按摩とは何でしょうか。

按摩をしている人でもどれくらいそのことについて考え抜いたことがあるでしょうか。

一般の人に至っては、按摩とは、古い、揉み療治、肩こり、などといったイメージしかわかないでしょう。

しかし、本来の按摩は、奈良時代から続く我が国伝統医療の一つなのです。

もちろん現在に至る長い間にその手法も考え方も変遷を重ねてきたでしょうし、遙か昔の奈良時代にどのような按摩がなされてきたのか、想像をするしか方法はありません。

でも、伝統医学としての按摩を追求するという方法で、本来の按摩を考えてみるという手段はあります。

実はセミナーでは、そのことを主眼に指導しています。

まず、按摩の文字を分解すると、按と摩に分けることができます。

ここでは詳しい字の解析は行いませんが、按は押さえること、摩はこする、なでることを指します。

従って、按摩とは、押さえ、なでる手法なのです。

揉むという行為は派生的なものに過ぎない。本来の按摩は、圧迫を行い摩擦を行うものであった、そのように考えることができます。

一方、医心方などを見ると、婆羅門(ばらもん)按摩という用語も出てきます。バラモンとは、ブラフマン、すなわちインド哲学でいう生命の根本を表すもので、転じて我が国ではインド出身の仏教僧、あるいはインドのことを指します。

つまり婆羅門按摩とは、インドの按摩のこと。ところがその内容を読んでみると、按摩ではなく、なにやら体操みたいなことを書いている。すなわち婆羅門按摩とは、ハタヨーガ(一般的に我が国でいうヨガ)のことみたいなんですね。

他の文献を見てみると、按摩と書いて、体操、あるいは今でいう気功のことを指すものもあります。

あるいは、さらに他の文献を見ると、自分で自分に行う按摩のことを指す。または、前述の体操みたいなものに、自分で行う按摩を組み合わせて、身体内の「気」に流れをよくすることを指すような場合もあります。

これらをまとめて考えると、気、あるいは血、水の流れをいかに促進するか、それを手技で行うのが按摩と考えることができます。

で、その手法が圧迫と摩擦を基本として、運動法を組み合わせたもの。

理論はもちろん、中国伝来医学、すなわち東洋医学に基づきます。

これが本当の按摩ではなかろうかと、僕自身常に考えてもいるし、セミナーでも指導しているわけです。

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