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按摩・マッサージ

肩甲挙筋への圧迫

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肩甲挙筋は、肩上部、僧帽筋の深部にある筋です。正確には、肩甲骨上角から起始し上位4頸椎の横突起に停止する筋です。肩甲骨を持ち上げる作用を持ち、姿勢によっては頸椎も動かします。

さて、この肩甲挙筋は肩こりでもっとも緊張をていする原因筋の1つです。

よく僧帽筋が肩こりの原因といいますが、これは間違いでしょう。僧帽筋の緊張で肩こりを訴える人は余り多くはいません。

肩甲挙筋は肩甲骨上角から首の根本にかけて斜め前に伸び、そのまま角度を変えて第1から第4頸椎横突起の方に伸びます。そのうちよく触れるのは、肩上部です。起始部は僧帽筋に隠れていますが、上角部をよく触れると、側頸部まで伸びる筋がありますのですぐにわかります(というか、わからないくらい貧弱な触診力の人は按摩やマッサージはできません)。

圧迫は側臥位で上肢を前に持ってきた状態で行います。上肢を身体に沿わせると僧帽筋が緊張してわかりにくくなります。

伏臥位や側臥位でも圧迫はできます。伏臥位のときは上腕を外転させます。

圧迫を行うときは、筋繊維に対して垂直方向に行うように。うまく筋をとらえると心地よい痛みが走ります。

不快な痛みが生じたときは、圧の方向が違うかそもそも位置を間違えています。

もちろん、圧迫の際は施術者自身の姿勢は大切です。姿勢が乱れていると、上手な圧迫はできません。

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