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治療

腸腰靱帯と腰痛

腸骨部、仙骨部の靱帯は、仙骨、腸骨、第4,第5の下位腰椎を強固に結びつけ安定させる作用をしています。

仙骨と腸骨を結んでいる靱帯は、後仙腸靱帯、前仙腸靱帯の2つです。後仙腸靱帯は仙骨と仙腸関節付近で後ろから触れることができますが、前仙腸靱帯は骨盤の前面ですので触れることができません。

今日のテーマの仙腸靱帯は、腸骨と下位2腰椎を結んだものです。第3腰椎が腰部の要をなす椎骨ですが、その下の第4腰椎、第5腰椎は腰椎の中で上半身の重力を受けもっとも酷使されるところです。そのため、頑丈に安定していなければなりません。安定させるために、腸骨と結んでいる靱帯が腸腰靱帯なのです。

腸腰靱帯はかなり丈夫な靱帯ですが、常に負担がかかっているため、疲労もたまりやすい靱帯でもあります。

腰部に何らかの問題がある場合、たとえば姿勢不良で腰椎部が後彎している状態が長いなどの場合は、この腸腰靱帯に大変ストレスがたまります。姿勢不良でなくても、繰り返し腰を動かす動作をする場合、立位を続けている場合でも、この靱帯にストレスがたまります。

そのストレスが直接腰痛につながるというわけではありませんが、腰痛を助長させることは確実です。ですから、腰痛、特に慢性的な腰痛がある場合、この腸腰靱帯のストレスを解消させてやることが不可欠になります。

腸腰靱帯は、第4腰椎と第5腰椎の横突起と腸骨の間の深部にあります。

鍼の場合はここに刺し、しばらく置鍼します。軽く雀啄を行ってもいいでしょう。硬く触れるのがやや改善すると鍼を抜きます(元々硬い靱帯ですから、極端に柔らかくなることはありません。)。

マッサージの場合は、この部位に持続的圧迫を加えます。緊張が改善すれば圧迫をやめます。

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