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夏の土用の過ごし方
黄帝内経という中国の古典医学書があります。およそ二千年前に成立した書籍ですが、今でも、特に鍼灸の分野では読まれ活用されています。
この黄帝内経では夏の土用は長夏といい、五臓の「脾(ひ)」と深く結びついており、いかに脾胃の働きを守り、この季節特有の「湿邪(しつじゃ)」を防ぐかが最大のテーマとなります。陰暦で見ますので、今年の長夏は7月20日から8月6日となります。
『黄帝内経』(素問と霊枢に別れますが、主に『素問』)の哲学に基づく、具体的な過ごし方の原則は以下の通りです。
1. 「湿邪」から身を守り、脾胃を温める
長夏は雨が多く、湿度が高まる時期です。『素問』臓気法時論には「脾主長夏(脾は長夏を主る)」とあり、乾燥を好み湿気を嫌う「脾」が最もダメージを受けやすい季節とされています。
冷たいものを避け、陽気を守る
夏の暑さで冷たい飲食物を摂りすぎると、脾の「陽気」が奪われ、運化(消化吸収と水分代謝)の機能が低下します。これにより、体内に「内湿(余分な水分)」が生じやすくなります。
「苦味」でかわかし、「甘味」で補う
脾が湿で滞っているとき、『素問』では「急食苦以燥之(急いで苦味を食べてこれを燥かす)」と説かれています。また、脾の働きを助ける基本は「甘味」ですが、過剰な甘味は逆に湿を生むため、穀物や芋類などの自然な甘味を適度に摂ることが重要です。
2. 筋肉と関節の重だるさを防ぐ
『素問』痿論には「脾主身之筋肉(脾は身体の筋肉を主る)」と記されています。この時期に筋肉や関節のトラブルが増えるのは、脾の機能低下が直接的に影響するためです。
物理的な「重だるさ」のケア
湿邪は「重濁(重く停滞して下に向かう)」という性質を持ちます。体内に湿が溜まると、四肢の重だるさ、関節の鈍痛、筋肉の張りが顕著に現れます。
適度な発汗で巡らせる
大汗をかいて気や津液を過剰に消耗することは避けるべきですが、適度に身体を動かしてじんわりと汗をかき、体表から湿邪を追い出す(発汗で気機を通す)ことが推奨されます。また、濡れた衣服を早く着替えるなど、外からの湿邪(外湿)を防ぐことも大切です。
3. 「思」をコントロールし、気を停滞させない
五志(感情)において、脾は「思(思い悩み、考えること)」に属します。
考えすぎない(思則気結)
『素問』挙痛論に「思則気結(思い悩むと気が結びとどこおる)」とあるように、過度な思考や悩みは脾の気を滞らせます。気が滞ると消化吸収が落ち、さらに湿が溜まるという悪循環に陥ります。
精神をグラウンディング(心を集中させ落ち着かせる)させる
活動的な夏から、少しずつ内省的な秋へ心身をシフトさせる時期です。頭を休め、地に足をつけてリラックスし、気をゆったりと巡らせることが、結果的に消化器系(脾胃)の働きを助けます。
本日7月18日は、午後2時、4時、6時、7時が空いています。連休明け21日火曜日は、十分な空きがあります。22日水曜日は、午後5時、6時、7時以外が空いています。このような状態・症状でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
大阪府高槻市の鍼灸オステオパシー | げんき本舗治療院



