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黄帝内経を読むときに必要な漢和辞典

鍼灸の古典、黄帝内経を読んでみたいと思う鍼灸師、鍼灸学生は多いと思う。

柴崎保三先生の鍼灸医学大系は全25巻の大著であるが、黄帝内経を文字一つ一つの意味から分析して細かく解説している良書である。残念ながら絶版なので、今手に入れようとすると、古書を当たらなければならない。

幸いなことに柴崎先生の元に黄帝内経を研究した家本誠一先生が、黄帝内経の訳注を書かれている。医道の日本社から出ているので、現代語訳で読むことができる。

ところがやはり、深く黄帝内経を読もうとすると、漢字の意味を理解しなければならない。黄帝内経の漢文は、中学や高校で学習する漢文とは異なり、より古いものであり、漢字の意味を探らなければ読めないからである。

そこで漢和辞典が必要になる。
ところが漢和辞典なら何でもいいというわけにはならない。多くの漢和辞典は黄帝内経を読むには片手落ちなのである。つまり文字数が少なく、黄帝内経を読むには至らないのだ。

唯一、黄帝内経の読解にも適応している漢和辞典がある。学研の漢字源である。編著は、故東堂明保博士。漢字の字源学の権威であり、実は先に述べた柴崎先生が黄帝内経を読み解くにあたって教えを乞うた人である。

この辞書は、黄帝内経にある今は使われていない漢字のほとんどをカバーしている。黄帝内経を読もうとするには、あるいは前述の訳注を読むときに参照するには、最適である。

げんき本舗治療院
院長・羽山弘一

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