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風邪

かぜのことを風邪と書きますが、風邪はもともと、病気を起こす六つの外的要因の一つです。

この外的要因を六淫といい、風邪の他に、寒邪、熱邪、暑邪、湿邪、寒邪があります。

風邪は体表の表面を犯しやすい、体幹の上の方を犯しやすい、寒邪とともに犯しやすいといったいった特徴があります。風が皮膚表面に当たると、その影響を受けまいと皮毛を閉じさせます。皮毛が閉じると汗が出なくなります。すると皮毛から出るべき熱も体表に行かなくなり、ゾクゾクと寒気を感じます。皮毛の内側では本来出るべき熱の行き所がなくなりますので、熱が溜まり発熱状態になります。

かぜの初期にはゾクゾクして発熱し、汗が出なくなりますが、ちょうどその状態ですね。その風邪に寒邪が加わっていると余計寒気を感じます。

このかぜをひいた初期の段階では、被毛に取り憑いている風邪を取り除く作業が必要となります。どのようにするべきかというと、本来風邪からの防御反応として閉じていた皮毛の理を却って開くようにするのです。理を開くと汗をかくこととなりますが、その汗とともに、皮毛に張り付いた寒邪をおっぱらってしまおうというわけです。

ですからここで気をつけなくければならないのが、かぜで最初から発汗している場合。この際は、悪寒ではなく、風が当たると寒気があるという悪風の状態になっています。理が開いた状態なんですね。この状態で汗をさらにかかそうとすると、発汗が強すぎて、体の熱を過剰に奪ってしまいます。体表部の熱は衛気ですのでその衛気の消耗がひどくなり、かえって悪化します。体力が比較的なく、理を閉じる力が少なくなっている人、そして汗をかきやすい子供は要注意です。

さて、具体的には、悪寒、発熱、無汗の場合、復瘤を補い太淵を補います。悪風、発熱、有汗の場合、太白を補い、肺の衛気を作る作用を助け、太淵を補います。

仮に発熱が強くガタガタ震え、発汗がない場合は、風門、太淵または経渠や列闕を瀉法します。

げんき本舗治療院

院長・羽山弘一

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