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東洋医学

腎と脾と肺

腎虚だからといって腎ばかり補っていても、脾と肺が機能停滞していたらいつまでたっても腎はうまく活動してくれません。

腎は、先天の気を納め、後天の気をそれに補い続け、気の流れと水の流れを制御する蔵です。

でも、腎自体は外界から気と水を取り入れるわけではありません。体内の気と水が少ない状態では、いかに腎ががんばっても無理があるわけです。

脾は、飲食物から気と水を取り入れます。営気は、脾気でもあるのです。

肺は、空気から気を取り入れます。

この脾と肺がしっかり機能していたら、気と水は潤沢に体内を流れます。その結果、腎の働きも生きてくるのです。

脾が取り入れた気と水は、いったん肺に運ばれます。

肺では、衛気を作り、さらに、気と水を全身に散布します。

脾と肺、どちらの機能が停滞してもお互いにうまく働く事はできません。

腎と脾と肺、各々が相互に働きあって、気と水を調整しています。

どれもおろそかにする事はできないのです。

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