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仙骨への鍼

仙骨の部位へ鍼をするときには、十分にその組織がどのような状態かを把握しなければなりません(仙骨に限ったことではないですが)。

もっとも表層には脊柱起立筋浅層部の腱が存在します。その深部には多裂筋腱が存在します。

仙骨孔部ではその両者を見分けることは困難ですが、前者が直立に関係する、後者が回旋に関係することを鑑みると、もし仙骨後部の筋腱の緊張があれば、いずれに原因があるかがわかると思います。

たとえば、上半身を前屈させるときに仙骨後部の緊張があれば表層の脊柱起立筋ですし、回旋させたときに緊張があれば多裂筋の可能性が高くなります。

最深層には、後仙腸靱帯が存在します。後仙腸靱帯は、腸腰靱帯、前仙腸靱帯と構造的にくっついていますので、それぞれ治療としても関連性を持ちます。

しかし、どの靱帯に問題があるかはしっかりと触診して見分ける必要があります。

後仙骨孔は、後仙腸靱帯の奥にあります。

靱帯が触診の邪魔をしますが、よほど靱帯や筋腱の緊張がなければ、よく探ることによって見分けることができると思います。

鍼をするときは、これらの組織をよく触診することにより判別し、目的部位まで刺す必要があります。

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