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てい鍼で回旋筋の緊張を取る

背部でしたら回旋筋、腰部でしたら多裂筋が発達しています。どちらの筋も背骨を回旋させる作用のある筋です。表題には回旋筋とだけ書きましたが、腰部に行う場合の多裂筋に対しても同様の手法です。

まず、回旋している椎体を見つけます。たとえば右側の横突起が後方に位置移動し棘突起先端が左に位置移動しているときは右回旋です。すなわち、ついた陰の前面が右方向を向いていると右回旋となります。

回旋といってもごくわずかです。1ミリあるかないかくらい。

通常、座位でこれを見つけます。日常生活で行っている動作での変位を見つけるわけですから、レントゲンの台に乗っかっている姿勢では、この変位を見つけることはできません。

カイロプラクティックでレントゲン写真を元に行う手法があるそうですが、おそらくは通常のレントゲン撮影の姿位とは異なっているのではないかと推察します。

仮に右回旋しているれば、その椎体の可動性がどうかを次に診察します。

通常、右回旋方向には動きますが(動くといっても1ミリ以内です)、左方向には制限されます。

一般的に、可動性の制限がない場合は、その椎体部位には機能障害がないと判断してよいと思われますので、治療の必要はありません。

機能障害があると判断すれば、棘突起側方の回旋筋を触診します。筋緊張のある方向に伸展してみます。ほとんど皮膚の摩擦を応用して伸展している感じです。伸展させたときに抵抗感があるところ、つまり緊張している筋を見つけます。

浅筋膜と深筋膜は連動していますので、浅筋膜を伸展させると深筋膜も伸展されます。

この伸展の時の抵抗方向は触診力がないと理解できません。ごくわずかの抵抗を見つけなければならないからです。

てい鍼のとがった方をその緊張部位に当て、筋線維に対して伸展するように動かします。棘突起先端方向から横突起方向ですね。


わずかな距離です。その距離の浅筋膜を伸展させるようにてい鍼を動かします。

しばらくすると(緊張している筋は1カ所とは限りませんので、周囲をよく観察して下さい)、緊張が寛解します。

うまく伸展できれば、椎体の回旋は改善し、機能障害も寛解しているはずです。

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