ブログ

ブログ
按摩

線状揉みと吉田流

線状揉捏、関東では線状揉みとかいうそうですね。

何でも吉田流のものだとか。

関西では、吉田流という名称の知名度は全くといっていいほどありませんが、同じ手技はよく行われます。

線状揉捏と呼んで、線状揉みとはいいませんが。あるいは単に母指揉捏といえば、母指での線状揉捏のことを指すほど多用します。

おそらくは、吉田流独自のものではないんではないでしょうか。

関西の手技が吉田流の影響を受けているのだとすれば、その名称くらい残っていてもおかしくないでしょうが、その気配はありません。

関西の手技が、吉田流に影響を与えたのかもしれません。

按腹図解を読むと、まさしく線状揉捏ー解釈の術と呼んでいるーについて書かれています(増永静人は按腹図解が指圧の原典との内容を述べていますが、間違いです。彼がどの程度按腹図解を読み込んだのかは定かではありませんが、なぜかこの書の中の解釈の術、つまり線状揉捏については全く無視しています。按腹図解は指圧の原点ではありません。現代按摩の原点です)。按腹図解は江戸後期、京都・伏見の太田晋齋著ですので時代は新しいですが、家法三術の一つとして記述されています。太田晋齋がどのような系図をたどっていたのかは定かではありませんが、代々伏見の地で引き継がれていたのだとすれば、京都が線状揉捏の発祥と考えることができます。

京都・伏見の手技が、吉田流として伝播した可能性も否定できません。

つまり、線状揉みは、吉田流独特のものではない仮説が濃厚です。

お願い!クリックを!↓

人気ブログランキングへ

RECOMMEND