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按摩

経脈・経筋と摩擦

以前にも書きましたが、臨床伝統医療研究会では、按摩の摩擦は遠心性ではありません。

教科書的には軽擦とありますが、そもそも軽擦という言葉自体按摩にはそぐいません。ですから摩擦と呼びます。

遠心性に行うのは、着物を着ていた時代にはだけないためにそのようにしていただけであり、医学的には何の意味もありません。導引口訣鈔(宮脇仲策)ではほとんど求心性に行っているほどです。

さて、セミナーでは、按摩の場合経脈に沿って摩擦を行います。

ですから、当然経脈表部の流れはわかっていなければなりません。

肩上部などは結構ごちゃごちゃに入り組んでいますから、今摩擦をしている経脈が何かを理解しながらでないと、うまく効果が出なくなります。

また、その摩擦が、経脈に対してなのか経筋に対してなのかも重要です。特に四肢では方向が異なりますので、その区別をはっきりさせなければなりません。

四肢の経筋においては、すべて求心性ですので、その流れに従って筋と関節に摩擦を行います。

オイルマッサージを行ったことがあればわかるのですが、深く摩擦をしないと、手指がから滑りします。

マッサージは求心性と習ったと思います。マッサージが求心性というのも議論の余地ありなんですが、仮にそうだとすると、オイルマッサージも経筋に沿っての按摩も同じような効果があると考えてもいいでしょう。

ところで、経穴を定めるときに、その部位の経脈を軽くなでます。その方が経脈がわかりやすくなるからです。このときも経脈に沿ってなでるのが本当だと思います。

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