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関節内可動制限を鍼で治す

関節の可動性というとき、2つの意味があります。

1つは、普通に関節を曲げるときの可動性のこと。関節拘縮などがおきると、その可動性が減弱します。

もう1つは関節腔内における可動性のこと。他動的に関節腔内でお互いの関節面を動かし、どの程度の遊びがあるかを見るものです。

実はこの後者が、関節拘縮などでは問題になります。

普通に関節を屈曲したり伸展するときには、その関節部において軸運動を行っています。軸運動を行うときには、どちらかの方向にベクトルが働きます。

関節腔内において遊びがないときには、この軸運動の際のベクトルが減退あるいは消失していることを指します。

ですから、関節腔内の遊び、可動性を改善してやるということは、関節運動を間然するというときに大きな役割を果たすのです。

さて、ある関節の関節腔内可動性を調べる時に、様々な方向に動きを調べます。その動きの範囲はせいぜい数ミリ、普通は1ミリから3ミリです。肩甲上腕関節のように正常時には遊びの多い関節もありますが、多くの関節ではミリ単位の遊びしかありません。

それが減弱しているとき、関節包の拘縮がある、靱帯の拘縮がある、そこにつく筋の伸展性に制限がある、この3つが存在しています。

鍼治療で関節のこの遊びを寛解させるときには、なぜ関節の遊びが減弱化しているのかを考えなければなりません。

その原因を探り、そこに鍼を行うことが重要なのです。

鍼治療を関節に行う際には、その関節の構造を知り、その関節の現況を知り、改善を図らなくてはなりません。

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