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ぎっくり腰を鍼で治す

まずどこが原因かを見極めること。これが大切です。

ところが、それが難しい。

緊張は腰全体に出ているし、どこが痛いのか初期では判別しがたいことがほとんどです。痛みが緊張を呼び、その緊張が痛みを引き起こし、腰中がぱんぱんに緊張します。

そのようなとき、本来の原因部位を見つける方法があります。

1つは、座位あるいは立位になれるのであればその姿位になってもらって、肩の高さを見ることです。

たいていの場合、痛みのある側の肩が上がっています。痛みのある部位に負担がかかるまいと身体が無意識に動くからです。

次に、腰に手掌を当て、じっくりと観察すること、傾聴を行うことです。

特に緊張のある部位、熱感のある部位あるいは冷たくなっている部位、それを手掌ではかり取ります。

鍼は、その部位に1本ないし2,3本。多く刺してはいけません。

さらに、拮抗する筋、腹部の緊張点を見つけ、そこに刺鍼します。

もちろん、痛む部位が通る経脈を見つけ、その経脈上の反応穴に鍼をして誘導的に治療を行うのもいいでしょう。

全体にはたくさん鍼をしないこと。少数の鍼のみで、無駄鍼をしないことが大切です。

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