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東洋医学
腎を補う
腎を補うという行為を鍼灸や按摩ではよく行います。
では、その補うべき腎とはいったいなんでしょうか。
そこを考えないと、本当に腎を補うことにはならないように思います。
一般的に腎の気を補うことを指しますが、大谿などに補法を行うことが腎を補うことになるのでしょうか。
腎の気を補う施術を行った、それにより尺中の脈が充実した。それが果たして腎を補ったことになるのでしょうか。
腎の気とはそれほど簡単に補えるものなのでしょうか。
仮に大谿で(復溜でもいいでしょう)補ったとして、それは、足少陰腎経の気を補っただけに過ぎないように思うんです。
本当に腎そのものの気を補うためには、身体を総合的に整え、腎気を充実させるように持って行かなければならないのではないかと考えます。
そもそもなぜ腎気が不足しているのか、衰えているのか、そこのところを考えると、経穴一つで補ったという事は、あまりにも早計であるように思うのです。
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