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膝痛
若くても膝は痛くなる
最近、中学生、高校生、早ければ小学生という10代の膝の痛みが増えてきました。
特に外傷を受けたこともないし、医師の診察でも異常なしといわれる。
ところがこのような10代の膝の痛みを訴える患者さんに共通した特徴があります。
それは、座ったときの姿勢が悪いという事。加えて、立ったときの姿勢にも問題があるという事。
座ったときは腰椎を後弯させ、骨盤を後傾させています。つまり腰を丸くして座っています。
立ったときは、上半身を後ろにそらして立っています。
座ったときの姿勢は腰に悪いのはもちろんですが(ひどければ腰椎椎間板ヘルニアになります)、立ったときの姿勢は膝に負担をかけます。
一見背筋をまっすぐにして立っているようなんですが、上半身が後ろに傾いているため、重心が後ろに行きます。この重心の偏りを、膝を少し曲げることによって補正してしまうのです。
少しみただけではわからない膝の曲がり方も、長い間立つと、疲労がたまってきます。血行も長期間にわたって悪い状態です。
ついにはどのような姿勢をしても膝を少し曲げた状態になってしまいます。このようになると、たとえば仰向けに寝ていただいても、膝は少し曲がって膝窩が浮いています。
もし10代の膝痛の患者さんがいたなら、徹底的に姿勢の指導をするべきです。変形してしまってからでは遅いのです。
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