ブログ
鍼
仙骨周辺への鍼
仙骨は脊中の一番下であるという事を忘れないようにしましょう。骨盤の一部であることは間違いないのですが、それとともに、両側の腸骨に挟まれくさび形に重力を受けていることに注目しなければなりません。両側の仙腸関節が背骨にかかる全重力を受けているのです。
ですから、仙腸関節を中心に、仙骨周辺は多くの靱帯によって補強されています。
その靱帯の内もっとも臨床的に重要なものは、後仙腸靱帯と腸腰靱帯です。前者は仙腸関節の後方を補強し、後者は長骨と第4、第5腰椎を結び補強します。
これらの靱帯が適度に緊張していることにより、仙骨は腸骨とその位置関係を保持し、運動時に最適な位置関係を維持するのです。
ところが何らかの理由でこれらの靱帯に、必要以上の緊張が起こると痛みが生じることとなります。
施術者は、仙骨と腸骨の位置関係、腰椎と腸骨の位置関係などをよく観察し、どの靱帯に鍼を刺せばいいのかを見極める必要が生じます。
よろしければクリックを