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按摩

按摩の本

ペタしてね

按摩の本を語る前に、そもそも按摩とは何かを問わなければならないでしょう。

江戸時代の按摩は意外と知られていませんが、おそらくは、圧迫と摩擦を中心にしたものでなかったのかと僕は思っています。導引口訣鈔を読むと、揉捏についてはないからです。もとより、按摩という文字には圧迫と摩擦が内在されているからでもあります。

ところが現存する江戸後期の本を見ると按摩の衰退を嘆いていますので、少なくとも江戸後期には技術的に落ちてきていたんでしょう。

明治に入り、マッサージの手法と混同してしまいました。そのため、本当の按摩とは何か?というと、非常にわかりにくくなっています。

しかし、手技療法は生き物のように時代とともに変遷するともいえます。ですから、現行の手法でも、東洋医学に基づいて行われるものであったら、それは「按摩」であるということができます。

さて、そういう意味で按摩の本で今あるものを探すと、ないと言っていいでしょう。

少し古い本−昭和時代に発行されたものはいくつか持っていますが、技術書でいいと思われるものは、どちらかというと一般向けの本です。

たとえば、今たまたま手元にあるものは「よくわかる家庭でできる按摩術」(星虎男著・ひかりのくに 1987年第9刷)ですが、なかなかいい本です。今、発行されているかどうかはわかりませんが。

今は、ないですね。プロの目に耐える本は。

唯一、「手技療法トレーニング」というものをセミナーで使用していますが、会員にも公開していません。講師用に僕が書いたものだからです。

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