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按摩

按摩の基本手法

按摩や按腹については余り文献がないらしく、それらを目当てにこのブログを閲覧する人が多いようです。従ってそのご希望に添うべく、自然と按摩、按腹についての記述が増えていきます。中には、同じような内容を2度3度と書いている場合もありますが、それは特に僕自身が云いたい内容であったり重要な内容であったりするためです(書いたことを忘れたためのときもありますが)。
さて、按摩の基本的手技を分析すると、いったいどういうものがあげられるでしょうか。学校で習う内容は横に置いといて一から考えていきましょう。もちろん今日も、以前に書いた内容も含めて書いていきます。

按摩の文字を分解すると、按と摩になります。

按は、手と安に分解されます。安は、家の中に女を置くことを意味します。家の中に女を置くことから安んじるという意味が出てきます。手で安んじるから、按の文字は、押さえるという意味を持ちます。

摩は、麻と手に分解されます。麻の繊維を取るために、その茎を並べてこすります(関係ないですが、この麻は大麻のことですよ)。手でこすることから、こする、なでるの意味が出てきました。

つまり按摩とは、圧迫と摩擦の意味です。すなわち、圧迫と摩擦が按摩の基本手技なんです。

揉捏は基本手技ではありません。

按摩が揉み療治と思っている人には申し訳ありませんが、揉捏は基本手技ではないんです。

さて、1つの圧迫は、着皮、増圧、定圧、減圧、離皮に分類できます。そのうち、定圧が重要です。定圧が圧迫の作用をなしますから、その定圧がなければ圧迫とはいえません。圧を入れてすぐその圧を抜く手法は、余り施術としては意味がありません。どのような目的をなす圧迫であろうとも、定圧が重要ですので、これを抜かしてしまってはダメです。

後は、着皮、増圧、定圧、減圧、離皮各々の時間やリズムを調節することにより、補法や瀉法などをも億滴とするようにしていきます。

摩擦は、やはり着皮、増圧、定圧、減圧、離皮が基本的な動きです。違うのはその基本動作の間に、一定の距離を動かすことです。摩擦と云っても、必ず定圧が必要です。

その定圧は、ちょうど皮下組織に届く程度でしょうか。浅くても深くてもうまく効果が出ません(経筋に対して行うときは深く筋膜に届くように行います)。

もし、A点からB点に摩擦を行うときは、A点に至るまでに増圧を行い定圧に至っていなくてはなりません。そしてB点からはじめて減圧をします。

また、摩擦は、経脈に沿って行います。それでなければ按摩としての摩擦の意味はありません。気血の流れを促進することが摩擦の目的です。遠心性に行うなどは、全く意味のないことなんです。

この圧迫と摩擦をしっかりと練習すること。すると、しっかりとした作用と目的を持った按摩を行うことができます。

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