高槻市役所近くのオステオパシー×鍼灸、げんき本舗治療院

霊枢の経脈篇には、経脈について詳しく書かれています。身体に12本、左右は対称ですから実際には24本あります。

その経脈は、体表を通る表部、身体の中を通る裏部に分かれ、裏部では蔵府をめぐります。

でも、これら経脈だけを見ていては、本当の気血の流れはわかりません。

同じく経脈篇には、絡脈について述べられています。

絡脈とは、経脈から伸びる枝のようなもので、各経脈に1本ずつ、督脈と任脈に1本ずつ、足太陰脾経にさらに1本の合計15本が存在します。

でもこれだけでは不十分です。

霊枢の経別篇には、経脈を補完する経別というものが書かれています。この経別を理解しないと、本当の意味での経脈を理解することはできません。

たとえば足太陽膀胱経で痔疾を治すことがあるんですが、経脈も絡脈も肛門には通っていません。しかし、足太陽膀胱経の経別を見ると肛門を通っています。それを知ることで初めて痔疾に効くことが理解できます。

さらに、筋や関節といった運動器系を通る経筋が霊枢の経筋篇に書かれています。

加えて、何らかの病変があるときに流れるという奇経というものが8つあります。先に述べた任脈と督脈はその奇経の仲間です。

経脈を本当に理解するには、これら全てを通して考えないとならないわけです。

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