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身体

トリガーポイントについて

1.トリガーポイントについて

トリガーポイントとは、筋肉の中に出来るしこりのことをいいます。その名の通り痛みの引き金となるポイントのことです。慢性痛の原因として注目されており、マッサージを受けたり、温泉に入ったり、注射を受けたりしたが治らない、病院で検査しても「異常なし」と診断された場合は殆どの確率でトリガーポイントが原因となります。

2.関連痛について

トリガーポイントは、関連痛を引き起こすポイントともいわれています。

関連痛とは本来痛みが出ている神経と同じラインに痛みが出ておらず、関係ないラインに痛みが見受けられることをいいます。

例えば、腰痛で悩んでいる患者がいた場合、ふくらはぎに関連痛が見られることがあります。その場合、腰痛の治療をおこなうと腰痛はもちろんのこと、ふくらはぎの痛みが消失します。

このように、腰痛のもとになっている箇所の筋緊張がふくらはぎの痛みのトリガーポイントになっていたケースもよくあります。

3.トリガーポイントはいつから使われているのか

トリガーポイントという名前が用いられるようになったのは、20世紀後半になってからのことです。人類最古のミイラにツボ治療を施した跡が残っていたことが発見され、そこからトリガーポイントが使われるようになったそうです。

そして、鍼治療で確認するツボの位置とトリガーポイントが8割一致することから、鍼治療も一種のトリガーポイントだと考えられています。

トリガーポイントが学術的に認識されたのたは1988年と比較的最近で、アメリカ人医師のデイビッド・シモンズにより「筋膜性疼痛症候群」の概念が提唱されたことが始まりだっとされています。

4.トリガーポイントの原因

このように慢性痛を改善するにあたって希望の光となりうるトリガーポイントですが、なぜトリガーポイントができるのでしょうか。原因について説明いたします。

4-1.長時間続けている姿勢

トリガーポイントが発生する最も大きな原因は、長時間同じ姿勢を続けていることです。特にデスクワークの方に見られる現象です。

同じ姿勢を長時間おこなっていると、身体を支えるための筋肉が気づかないうちに緊張してしまい凝り固まってしまっています。それが血管を圧迫し、筋阻血(筋肉が虚血状態になること)が生じて、痛み物質が生まれるのです。

4-2.筋肉のオーバーユース

慣れない動作による急激な筋疲労や流れ作業による肉体労働、繰り返しの反復動作、スポーツにおける筋肉の使いすぎなどによる筋肉への負担がトリガーポイントを生み出す原因になります。

4-3.不良姿勢

トリガーポイントが生じる原因として、長時間の同姿勢はもちろんですが、その際の悪い姿勢も原因となります。デスクワークの方は猫背気味になりやすいのですが、続けていると背骨のS字ラインがまっすぐに近くなってしまい、背中のクッション機能が低下してしまうと痛み物質が発生してしまいます。

また悪姿勢に伴って骨盤が傾くと、反り腰やO脚などのリスクが高くなり、結果的に身体の各部分に負担が増加してしまい、トリガーポイントが発生する原因を作ってしまいます。

5.トリガーポイントのほぐし方

では、トリガーポイントが発生してしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。決して自分で勝手に押したりせず正しい方法で改善していきましょう。

5-1.注射を打ってもらう

整形外科などでトリガーポイントが生じている箇所に局所麻酔を注射するなど、痛みを感じなくさせるという治療法がありますが、継続した効果は期待できないため慢性痛の方は根本から治療する必要があります。

5-2.鍼灸の施術を受ける

トリガーポイントを緩めるには、鍼灸の治療を受けることが最も効果的です。特に鍼治療をおこなう場合は、手技で行うときと比べるとより、深い場所にある筋肉に効果を与えることができます。

げんき本舗治療院では、鍼灸とオステオパシーの技法を用いて患者様一人ひとりの症状にあった施術をおこないます。

身体の不具合や慢性痛でお悩みの方は是非一度ご相談ください。


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