ブログ

ブログ
治療,病気,健康,オステオパシー

坐骨神経痛に対するオステオパシー、一般向け

昨日は大暑でしたね。暑い日が続きます。熱中症には十分気をつけてください。

前回まで2回は、専門家向けのブログでした。わかりにくいけどもっと知りたいというお声をいただきましたので、わかりやすい内容にまとめました。

お尻から足先にかけての鋭い痛みやしびれ。坐骨神経痛は、歩くことや座ることすら辛くさせ、日常生活に大きな影響を与えるつらい症状です。

病院や治療院に行くと、「腰の骨(椎間板)が神経を圧迫している」「お尻の筋肉(梨状筋)が硬くなって神経を締め付けている」と説明されることが一般的です。もちろんそれらも原因の一つですが、「腰を引っ張ったり、お尻を強くマッサージしたりしても、なかなか良くならない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、オステオパシー(全身の解剖学・生理学に基づいた徒手医学)の視点から見ると、坐骨神経痛は「腰やお尻だけの局所的な問題」ではなく、「身体全体のバランスの崩れ」が神経にストレスをかけている結果だと考えます。

今回は、なかなか治らない坐骨神経痛の裏に隠れている「4つの原因」と、痛みを伴わない非常に優しいオステオパシーのアプローチについて分かりやすく解説します。


坐骨神経痛を引き起こす「4つの隠れた原因」

オステオパシーでは、痛む場所だけを追いかけるのではなく、神経のスタート地点からゴール地点まで、何が神経を引っ張ったり邪魔したりしているのかを全身から探ります。


1. 骨盤と腰椎のゆがみ(建物の土台のエラー)

坐骨神経は、骨盤の要である「仙骨」から出ています。もし、骨盤がねじれていたり、左右のバランスが崩れていたりすると、神経の出口に直接的なストレスがかかります。

骨盤のズレは、周囲の筋肉を非対称に引っぱってしまうため、結果的にお尻の奥の通り道が狭くなり、神経を圧迫してしまうのです。


2. 筋膜の癒着(全身を包むボディスーツのヨジレ)

「梨状筋」というお尻の筋肉が原因になることは有名ですが、実はその奥にある深い筋肉や、太ももの裏(ハムストリングス)、膝の裏にある「筋膜(筋肉を包む膜)」が硬く癒着していることも多々あります。

筋膜は全身タイツのようにつながっているため、太ももや膝の裏で膜が突っ張ると、それがロープのように神経を下方へ引っぱり、お尻や腰に痛みを出してしまいます。


3. 神経を包む管のねじれ(首や頭との意外な関係)

脳から背骨を通って骨盤まで、神経は「硬膜」という一つの長いチューブ(管)に守られています。このチューブは頭の付け根(首)からお尻の骨(仙骨)までダイレクトにつながっています。

実は、「首のゆがみ」や「頭の緊張」がこのチューブをねじり、その張力がお尻まで伝わって坐骨神経痛を引き起こすことがあります。この場合、いくら腰を揉んでも、首の緊張を取らない限り神経の過敏さは抜けません。


4. 内臓からの影響(お腹の硬さが背中側に響く)

腰や骨盤の神経のすぐ前には、S状結腸(大腸の一部)や盲腸などの「内臓」があります。

例えば、ひどい便秘や冷えなどで腸の動きが鈍くなり、お腹の膜が硬くなると、すぐ後ろにある神経を圧迫したり引っ張ったりします。「左のお尻が痛いときは便秘が絡んでいることが多い」など、内臓の不調が足の痛みに直結しているケースは決して珍しくありません。


痛いことはしません。オステオパシーの「優しいアプローチ」

「神経が痛い時に、体を強く押されたりストレッチされたりするのは怖い」という方もご安心ください。

オステオパシーには、患者さんに無理な力を入れさせず、痛みを与えずに身体を本来の状態にリセットする非常に優しいテクニックがあります。代表的な3つの方法をご紹介します。


痛みが消える姿勢を探す(ストレイン・カウンターストレイン)

痛い場所を無理に伸ばすのではなく、逆に「一番痛みが消える楽な姿勢」を作り、そのまま90秒間じっと待ちます。すると、神経の異常な興奮(エラー信号)がリセットされ、筋肉が勝手にフワッと緩んでくれます。急性期で動くのも辛い時に非常に有効です。

膜のねじれをほどく(間接的筋膜リリース)

硬いところをグイグイ押すのではなく、筋膜が「自然に緩みたがっている方向」へほんの少しだけ誘導し、組織が自ら解けていくのを待ちます。絡まった糸を優しくほどくようなイメージで、深いリラックス効果があります。

骨盤の靭帯の張りを整える(靭帯張力均衡テクニック)

骨盤周りの靭帯のテンション(張りの強さ)が左右で均等になる「ニュートラルなポイント」を見つけ、そこでキープします。すると、患者さん自身の治癒力が働き、骨盤のゆがみが自然と正しい位置へ戻っていきます。


まとめ:痛みは「結果」であり「原因」ではない

足に痛みやしびれが出ているとき、足の形(偏平足など)が骨盤を傾けさせていることもあれば、過去の首の怪我が影響していることも、内臓の疲れが隠れていることもあります。

「なぜ、その部位の神経が過敏になっているのか?」

それを全身のつながりの中から見つけ出し、静かに解き放っていくのがオステオパシーの真髄です。もし、長引く坐骨神経痛でお悩みであれば、局所の治療だけでなく、「全身のつながり」を見直すケアを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。


げんき本舗治療院では、オステオパシーによる坐骨神経痛の治療を行っています。ぜひご相談ください。もちろん、鍼灸もしています。

本日24日金曜日は午前10時半、る3時、6時、7時が空いています。

25日土曜日は午後3時、4時、5時、6時が空いています(24日金曜日は午前9時半現在)。


大阪府高槻市の鍼灸オステオパシー | げんき本舗治療院

RECOMMEND