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治療,鍼灸
鍼灸とツボ
鍼灸は基本的に、身体にあるツボをめがけて行います。ツボー経穴ですね。
このツボの取り方を大きく分けると2種類があります。
ひとつは、具合の悪い局所を取る方法。もうひとつは、遠隔部位を取る方法。
たとえば肩こりですと、具合の悪いところは肩直接を取ります。遠隔部位ですと、経絡の流れなどを考え、腕や足にツボを取ります。
鍼灸師によっては、局所しか取らない人や(私の鍼灸の師匠は徹底して局所しか取らない人でした)、遠隔部位しか取らない人もいます。
私は、バランスよく、局所も遠隔部位も両方取ります。
肩こりでしたら、局所の筋膜めがけて鍼をします。凝っているところ直接刺されるときの快感は、なんともいえない心地よさだとよく言われます。
続いて、たとえば手にある後溪(こうけい)だとか、足にある臨泣(りんきゅう)などを取ります。
要はバランスだと思います。局所だけだと治りが悪いし、遠隔部だけでもすっきりしない。
もちろん必要に応じ、お灸もします。直接皮膚を焼かないお灸です。温かくは感じますが、やけどはしません。ただし、逆子の灸などで直接焼く方法をとることもあります。そういえば逆子の灸は、足しか取りませんね。おなかはほかに症状がない限り触りません。
そのほか、たとえば腰の悪い人に、足のツボを取ることもありますし、おなかのツボを取ることもあります。五十肩なんかは、すねのところにある条口(じょうこう)というツボも取ります。
院長・羽山弘一