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治療
膝関節障害と下腿の回旋
関節をみるときは、その関節運動時の「特徴」も考慮する必要があります。
今回は膝関節を例に。
膝関節障害をみるとき、単に痛いかどうかとか、どの程度変形しているかとか、可動制限はどうかなどをみると思います。
ところがそれだけでは不十分です。
膝関節屈曲時には下腿は内旋し、伸展して行くにつれ外旋します。屈曲時には半月板は後方に位置移動し、伸展するに従って前方移動します。
もし、伸展においても下腿が外旋しなかったらどうなるか、半月板は後方から前方に移動しがたい状態になっています。
これを調べるためには、伸展位で下腿を内外旋させ、どの程度の他動的可動性を持っているかを調べます。もし可動性が減弱あるいは消失していると、多くの場合半月板は後方変位を起こしています。
特ぬ重要なのは内側半月板です。内側半月板は内側側副靱帯に癒着しており、よく後方変位を起こしやすい構造になっているからです。
この場合、屈曲位の膝窩から内側半月に触れると硬く感じます。これは後方変位を触診で感じ取っているからです。またほとんどの場合は圧痛を示します。
治し方は実は簡単です。膝屈曲位で膝窩から半月板に触れそのまま前方に圧するだけです。およそ10秒で圧痛は消えます。すると、半月板は整復されています。
伸展位で内外旋を調べると、可動域が広がっているのが確認できるでしょう。
げんき本舗治療院
院長・羽山弘一
今回は膝関節を例に。
膝関節障害をみるとき、単に痛いかどうかとか、どの程度変形しているかとか、可動制限はどうかなどをみると思います。
ところがそれだけでは不十分です。
膝関節屈曲時には下腿は内旋し、伸展して行くにつれ外旋します。屈曲時には半月板は後方に位置移動し、伸展するに従って前方移動します。
もし、伸展においても下腿が外旋しなかったらどうなるか、半月板は後方から前方に移動しがたい状態になっています。
これを調べるためには、伸展位で下腿を内外旋させ、どの程度の他動的可動性を持っているかを調べます。もし可動性が減弱あるいは消失していると、多くの場合半月板は後方変位を起こしています。
特ぬ重要なのは内側半月板です。内側半月板は内側側副靱帯に癒着しており、よく後方変位を起こしやすい構造になっているからです。
この場合、屈曲位の膝窩から内側半月に触れると硬く感じます。これは後方変位を触診で感じ取っているからです。またほとんどの場合は圧痛を示します。
治し方は実は簡単です。膝屈曲位で膝窩から半月板に触れそのまま前方に圧するだけです。およそ10秒で圧痛は消えます。すると、半月板は整復されています。
伸展位で内外旋を調べると、可動域が広がっているのが確認できるでしょう。
げんき本舗治療院
院長・羽山弘一