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治療

治るきっかけは何か

症状、疾患を治すに当たって、身体の全体を見ます。

東洋医学的には、病症のある局所を見る標証、全体像を調整する本証に分類しますが、いずれにせよ、最初の診察がものを言います。

詳細に診察をしてその結果をどのようにまとめるのか。東洋医学的には証を立てると言いますが、診察の次に成り立つのが、その人の現在の状態をいかに把握するかです。

その結果に基づいて治療を施すわけですが、うまくいかないこともあります。治療効果が出ない。

そのようなときは、証の立て方に問題があったのか、あるいは治療手段に問題があったのかのどちらかです。診察に間違いがないと言う前提においてですが。

治療者は、治らないと判断した時点で最初から診察からやり直します。その上で治療を組み立て直します。

ところが、長年治療をしていると、治るはずなのに治らないという人が出てきます。

悩みます。

なぜ治らないのか、検討してもわかりません。

そんなとき、僕はとりあえず、気の向くまま治療をします。

本当に気の向くままです。

その辺が経験です。

身体に染みついたものに身を任せるといった方がいいでしょうか。

すると、治ることもあります。あれだけ苦労していたのに。

治るっていう事はいったい何なんでしょうか。

考えさせられます。

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