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治療

月経痛治療の一例

月経痛があるという。とりあえず痛みを止めてほしいという事。

脈は、右寸口虚。左関上実。全体に弦。左全体に有力。

左全体が有力という場合は、血に熱を帯びている場合が多いようです。でも、数脈が出るまではいきません。肝が実することにより、身体が自然と全体の血のバランスを取っているようです。

手少陽三焦経の原穴である陽池をみると、やや腫脹しています。澤田流では月経痛などに陽池を用いますが、この場合もそれに当てはまるようです。

てい鍼で陽池を補法。三焦を整えます。

次に肝を瀉法しようとも思いましたが、月経中なので肝の働きを減ずるのはどうかと思い、肺を補う事にしました。

脈を診ても右寸口という肺に関係する脈が虚しています。肺を補う事により津液と気の流れを促進し、肝に血を送ることによって、肝自体の過亢進を落ち着けることにしました。

結果、月経痛は緩解したようです。

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