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治療

スラスト法は力を入れてはならない

たとえば頸椎の場合、必ずといっていいほど側彎をみます。またその側彎のうち、多くの場合は凹側に回旋しています。左側彎の場合、右回旋といったようにです。

このとき、関節腔内の可動制限すなわち遊びの喪失がなければ治療の必要はありません。遊びがなくなって初めて治療の必要があります。

その治療にはいろいろな方法があります。

マッサージでよく行うのは、頸椎を約30度前方に屈曲させ、側彎と反対側に弯曲、同時に開戦と反対方向に回旋させる運動法です。生理学的限界を考えつつ繰り返し運動法を行います。

あるいは、あえて動きやすい方向、すなわち側彎、回旋を強調する方向に動かし、そのまま維持することにより遊びを改善させる方法もあります。

時にはスラスト法を行うこともあるでしょう。

僕の場合スラストはあまり行いませんが、時には使います。

でも、スラスト法を行うときには、決して無駄な力を入れてはなりません。

遊びがなくなった方向に生理学的限界まで動かし、その先にほんのわずか、瞬時に短く動かします。決して大きく動かしてはいけません。

無駄、無理な力を入れてはならないのです。

時には、スラストの形を作るだけでポキッと手技が成立することもあります。

正確な方向に持って行く。そして無理な力を決して入れない。これがスラストでは大切です。

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