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病気

骨盤ゆがんでましたっ！

いつもいらっしゃる患者さん、ある日、

「先生、○○整骨院行ったら、骨盤がゆがんでるって言われました」

「あ、そう」

「一応矯正してもらいましたけど、後何回か通わなくてはいけないって言われました」

「ふーん、で、どうして整骨院行ったんですか？」

「だって、先生トコ、なかなか予約取れないんですもん」

「あら、ごめんなさい」

ということで、ご本人が納得しないので骨盤見ました。

仙骨はやや左回旋。

でも、仙骨の左回旋は、全体の約7割に見られる普通のものですので、病的とは言えません。それに仙腸関節には十分関節腔内の可動性があります。

両側の腸骨に若干偏りはありますが、これも仙腸関節の動きに問題がないので病的とは言えません。

腰椎部もわずかに動きの制限がありましたが、少し施術を加えたら改善しました。

「特に問題ないですね」

「えー、でもゆがんでるから通いなさいって言われたんですよー」

「あのね、多少のゆがみは誰でもあります。ゆがんでいても、周囲の関節に問題がなければ異常なしです。ヘタに矯正なんかしたら、かえって悪くなりますよ」

「えー、でもー」

患者さん、不服そう。

「ま、腰の骨に1つだけ動きの悪いところありましたから、調整しときました。さ、仰向けにお休みください。全身見ていきますから」

というように、骨のゆがみは臨床的にそんなに問題ではありません。それよりも、関節が正常に機能しているのか、関節腔内の動きが正常かどうかが問題です。

もちろん、骨、関節だけではなく、靱帯、筋、内臓、神経、血管、すべてに注意を払わなければいけません。

身体は、必ず総合してみていく事が、正しい身体のメンテナンスとなります。
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