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病気

診察の重要性ー身体における原因と結果

昨日のセミナーでも実験を行ったんですが、横隔膜や内臓に外力を加えるといったいどうなるか。

昨日は、試験台の方(骨折治ったぞY氏)に肝臓、右横隔膜から心臓の方に向かって軽く外力を加えてみました。

すると、脊柱起立筋は強く緊張し、第5胸椎から腰椎にかけての可動制限が出てきました。

肝臓と心臓に外力が加わることにより、交感神経が興奮し、交換神経幹から脊髄へのネガティブフィードバックが働いたため、脊柱起立筋が緊張したものと考えられます。また、脊柱起立筋が緊張したために、背骨の関節の可動制限を起こした、そう考えられます。

腰椎の可動制限が生じたのは、横隔膜への刺激でしょう。

腰椎部の横隔膜が緊張したため、腰椎関節の可動制限が生じたのでしょう。

さて、このように単純な外力でも、背骨の可動制限や脊柱起立筋の異常緊張が生じることがわかりました。

そこで我々がなすことは、それをいかに改善させることができるのかということなのです。

そのためには、背中の状態をよく知り、その原因(昨日の実験では原因がわかりますが、実際の臨床では不明なことが多いでしょう)をいかに究明するか、それがまず一番に大切なことなのです。

もし患者さんが転んだとか、ぶつけたとかいうとき、それをよく問診すること。そしてその情報を、今ある症状と照らし合わせ、どのようにその情報を整理していけるかということ。それが、我々に課せられた課題なのです。

治療に際しそれがわからなければ、的確に対処することはできません。

治療技術がしっかりしていることはもちろん大事ですが、その前にいかに診察でき、いかに身体の状況を把握できるかも重要なのです。

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