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病気

転んだ後、痛みが残る

ある患者さん、転んで片手の平をついたとのこと。

手掌に打撲痛があり軽度の内出血もあったが、1週間程度でで消失。

ところがその後、どこということはないが手首から肘あたりが痛いという。

こういう場合は、もちろん、手関節、肘関節、前腕を見ます。可動性に問題はないか、圧痛はないか、関節腔内の遊びに異常はないかなどですね。

ところがこの患者さんの場合、やや遊びに制限が見られましたが、特に問題は見られませんでした。圧痛も特になし。

転び方を聞くと、横の方に倒れて、手のひらで身体を支えたとのことです。

そこで、頚胸椎移行部を見ました。このような転び方をすると、その衝撃が、頚胸椎移行部に集中することがほとんどなんです。

案の定、頚胸椎移行部に動きの制限が強く見られます。

そこで、動きの制限を改善するように治療。

このときは手技で治しましたが(制限のある関節の上下棘突起を持って直接法。わずかに動きの悪い方向に動かす)、鍼の場合、制限を起こしたときに緊張収縮している筋に刺します。

転んだときにでしょうが、前腕の橈骨と尺骨との間、骨間膜にもねじれの緊張が出ていましたのでそれも治療(前腕の端と端を持って、ねじれを取る方向にねじる)。

腕の痛みは消失しました。

痛みは重要な指標ですが、その痛みに惑わされると治療の本質を見失います

その典型ですね。

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