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治療
更年期障害に鬱の加わる場合
更年期症状に伴い鬱傾向を示す場合があります。
更年期障害は肝気鬱滞か肝陽上亢が多いのですが、肝の病症に脾の異変があり痰飲が加わったり、あるいは脳髄に肝気の鬱滞が強くなりすぎると起こるようです。
後者の場合は、脾の状態を正常に戻してやる必要があります。大白、脾兪、胃兪、中かん(月+完)などを用いて補または瀉を行い、脾の状態を改善させます。
いずれにせよ、肝気鬱滞を改善する必要があります。特に鬱傾向を示している場合は、頭部のしん(丿+囗+その中に乂+下に心+右に頁)会、百会、あ(やまいだれ+亜)門に置鍼します。響かさないと効果はありません。響きはこの3つの経穴に連なります。按摩の場合もそれぞれに持続的圧迫または輪状揉捏を加え響かせます。
肝気鬱滞の場合は、肝兪、胆兪、期門、曲泉などに瀉法を加えます。
肝陽上亢の場合は、肝陽を少し瀉して、肝腎を補います。
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