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腰痛

仙骨の痛み

仙骨自体が痛むことはありません。痛むのは、仙骨周囲の関節か靱帯、或いは筋です。

ですから、仙骨の痛みに対処するには、骨盤全体の構造、運動要素を知らなければなりません。

まず重要なのは仙腸関節です。

仙腸関節は仙骨と腸骨の間にある関節で、耳状面という関節面によって構成されています。仙骨を基準にして腸骨は一定の可動域があります。この可動域があるからこそ歩行時にスムーズな動きを示せるわけですが、可動域を保持するためには静止時にもある程度の可動の遊びがないとダメです。この遊びはほんの数ミリですが、これがないと仙腸関節を中心に循環不全などが起こり、痛みの原因となります。この遊びは、座位にした患者の腸骨を前後にわずかに動かしてみるとわかります。遊びのない仙腸関節では、腸骨は動きません。

この仙腸関節の遊びがあるかないかは、耳状面の他に関節周囲の靱帯も関係してきます。すなわち、前仙腸靱帯、後仙腸靱帯、腸腰靱帯などです。これらの靱帯を調べ、緊張が強くなりすぎていないかどうかを調べる必要があります。

仙骨の上には、脊柱起立筋の健と、その深部に多裂筋の健が存在します。時にはそれらの過緊張が仙骨の痛みとして感じられます。ですから腰部の状態をよく観察して、これらの筋に異常な緊張がないかどうかを調べるのも、仙骨の痛みを改善するのみ重要な要素となります。

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