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病気

更年期障害もどき

更年期障害とは、中年期において卵巣から出る女性ホルモン・エストロゲンが減少する結果、頻尿、動悸、血圧の変動、耳鳴り、顔のほてり、いらいら、抑鬱、微熱、生理不順などが出現するものです。

本来の更年期障害はホルモンの影響ですから血中ホルモン量を量ればわかるわけですが、実際には症状だけで診断されるケースも多いようです。要するに症状だけ更年期障害のもの、更年期障害もどきです。

東洋医学的には、多くの場合肝が関係します。肝気が鬱滞した状態か、肝陰が不足した結果肝要が上亢した状態のどちらかが多く見られます。前者の場合実証ですので、脈は弦(楽器の弦を触れたような脈)が強くなります。後者の場合症状は実証に見えて実は虚証ですので、脈は弦ながらも無力です。

治療は、肝気鬱滞の場合、肝を瀉法します。僕の場合、期門、曲泉、肝兪を使います。肝陽上亢の場合、虚証だからといって補法を中心にするとかえって悪化することが多くあります。僕の場合は、曲泉で瀉法を行い、大谿で補法をします。期門、肝兪はその部位の状態に併せて処方します。

ところがそれだけではうまく治りません。ポイントは頚部です。頚部の緊張を軽減するように治療を行います。これが大きな効果を現します。頚部を丹念に調べて緊張している筋を和らげるようにします。

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