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補瀉

鍼の補法

僕の場合、補法は一定の深さまで鍼を差し入れ、気の通る位置に至ったら(これがわかるようになるのが難しいんですけど)、時計回りに強く、反時計回りに弱く鍼体を交互に回旋させます。

しばらくすると、気が至るのがわかります。少し鍼が渋るような、温かくなるような、細かくぴくぴくするような独特の感覚です。

抜鍼は素速く行い、すぐに鍼孔を指腹で閉じます。

閉じ方も大切ですね。

強く指腹で押さえたらだめ。静かに押さえ、静かに離します。

場合によれば、交互の回旋を加えないときもあります。気の流れる位置でじっと至るのを待ちます。

ほんのわずか、雀啄を加えることもあります。気を催させるためです(催気法)。

てい鍼で行うときは、じっと気の至るのを待つか、刺す鍼のように交互に回旋させますが、前者の方が多いですね。

どう使い分けるかは…、うーん、経験としかいいようがありません。

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