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病気

手のひらをつくと手首が痛い

手のひらを床などにつくと、手首が痛いという患者さんがいらっしゃいます。

多くは手首の関節が原因ですが、中にはもっと離れたところが問題だという事があります。

たとえばこういう事例がよくあります。

手関節にはそれほど問題はないが、手のひらをつくと痛みがあります。前腕のの手首付近に軽度の圧痛があります。

このような場合、前腕の手掌側、屈筋群の緊張があります。屈筋群の緊張がある場合、肘の内側上顆を見る必要があります。内側上顆から、尺骨手掌側にかけて圧痛のある場合、上腕二頭筋短頭の停止部である前腕腱膜に緊張があります。前腕腱膜はちょうど前腕の屈筋群を包むようにあるので、もし緊張すると、屈筋群の緊張が出るんです。

上腕二頭筋短頭は烏口突起から出ます。同じ烏口突起からはちょうど位置的に対照として小胸筋があります。上腕二頭筋と小胸筋は、振り子を見るように内外に存在するのです。

このケースの場合、小胸筋の緊張を取るようにします。すると、多くの場合、内側上顆の圧痛が軽減し、手関節の痛みも改善します。

小胸筋は、第3〜5肋骨につきますので、何らかの理由で胸郭に問題が生じ小胸筋の緊張が起き、それが上腕二頭筋短頭に波及する結果、前腕屈筋群が緊張し、最終的に手関節の痛みになるんです。

このように、治療を行うに当たっては、人体の解剖学的な要素を考えて行わなくてはなかなか治りません。

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