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治療

カゼによる発熱と合谷

昨日は、合谷の発汗作用についてお話ししました。

このような例があります。

今朝から38度前半の発熱があり、関節が痛く、寒気がするという患者さん。鼻炎症状と軽いのどの痛みもあります。

脈を診ると、浮・緊。

典型的なカゼのひきはじめの脈です。


皮膚を触ると発汗はありません。

脈をよく見ると、右の寸口脈(手首の脈で一番手のひらに近い部分を寸口といいます)が虚しています。

そこで、復溜(足のうちくるぶしの少し上にあります)に補法を行い、合谷に瀉法を行いました。

また、表熱を取るために、大椎(首と背中の真ん中)に瀉法を行いました。

発汗は治療途中から見えていたんですが、翌々日聞いてみると、その夜汗がよく出て、治療の次の日には、熱はひいていたとのことです。

お越しになっていたときは、少し体のだるさを訴えておられましたが、ほとんどよくなっていました。

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