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経穴

汗を出すツボ、合谷

合谷(ごうこく)は、手の親指と人差し指の付け根から手の甲側を手首方向に行き、骨と骨のくっつく少し手前に取ります。

顔面のいろいろな症状、例えば、歯痛とか、顔のできものなどにも使いますが、僕がよく用いるのが発汗を促すことです。

カゼを引くと、発熱がしてぞくぞくと寒気がします。

これは、風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)が体に侵入しようとしているのに対し、体は衛気(えき)という邪から守る気を増強して対抗しようとするからです。

すると、体表の皮膚は閉じて汗が出なくなり、皮膚の下では、陽気が溜まります。

陽気が溜まるために発熱し、皮膚が閉じているため汗をかかなくなり、外に陽気が出ないためにぞくぞくするのです。

合谷を刺すと、皮膚を少し開きます。その結果汗が出ます。陽気を少し出すことにより、発熱を抑え、外の冷えを改善します。

その結果、風邪も退散させるんです。

ちょうど、葛根湯の役割の一部を果たします。

但し、カゼで汗がよく出ている人や、元々陽気が多い子供に使うには注意が必要です。

発汗させすぎて陽気が出すぎ、かえって体力を消耗させることがあるからです。

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