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補瀉

補瀉

東洋医学では、気の補瀉ということを重視します。

補とは、足らない気を補うこと。瀉とは余った気を除くこと。あるいは外邪(体に悪弊を及ぼす外からのもの)を取り去ること。

もっと簡単に言うと、補とは、機能が低下した状態を亢進させること。瀉とは、機能が過亢進した状態を沈静化させることです。

かなり単純にいうと、肺の機能が落ちて呼吸量が低くなり水分の循環が悪いために痰がたまれば補法を行い、気管支の粘膜が腫れて過敏になり咳が出て水分過剰のために痰が出れば瀉法を行います。

鍼では、それぞれ補法、瀉法に応じた手法を行います。

血も補瀉を行いますが、血とは気と水が合わさってできたものですので、気の補瀉に準じて行います(人により少し考え方が異なります)。

鍼灸や按摩は、この気の補瀉をうまく使いその他の手法をあわせて、気血をいかに潤滑に流れるようにするのかを追求する手技といえます。

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