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理由はわからないけどしんどい
・鍼灸(東洋医学)における考え方
東洋医学では、理由のない疲労感を「虚労(きょろう)」や「五労(ごろう)」といった概念で捉え、気・血・水(津液)の過不足や、五臓六腑の機能的なアンバランスとして解釈します。大きく分けて「エネルギー自体が足りない状態」と「エネルギーはあるが巡っていない状態」の2つに分類されます。
脾気虚(後天の気の不足)
飲食物からエネルギー(水穀の精微)を作り出す「脾胃」の機能が低下している状態です。寝ても疲れが取れない、手足がだるいといった症状の根本原因となります。後天の気とは、生まれてから飲食や呼吸で得る気のことです。
腎虚(先天の気の枯渇)
『黄帝内経』などでも重視される、生命力の根源である「精」が不足している状態です。慢性的な過労や加齢によって引き起こされ、深い疲労感や意欲の低下を伴います。先天の気とは、生まれる前から母体により得られる気です。
気機鬱滞(肝の疎泄機能の失調)
精神的なストレスや感情の抑圧により、気の巡りが滞っている状態です。「気」自体は存在していても、全身にうまく分配されないため、体が重く感じたり、ため息が多くなったりする特徴があります。
疎泄機能とは、全身の気・血・水の流れをスムーズに調節する働きのことです。
五労による損傷
『素問』宣明五気篇にある「久視傷血、久臥傷気、久坐傷肉、久立傷骨、久行傷筋(久しく視れば血を傷る、久く臥せば気を傷る、久しく坐せば肉を傷る、久しく立てば骨を傷る、久しく行せば筋を傷る)」のように、偏った日常の動作や環境の蓄積が、結果的に特定の臓器や物質を消耗させて疲労を生んでいると考えます。
・オステオパシーにおける考え方
オステオパシーでは、身体をひとつのユニットとして捉え、疲労感を「自己調整機能(ホメオスタシス)が限界を迎え、回復に回すエネルギーが枯渇している状態(アロスタティック負荷の増大)」と解釈します。
第一次呼吸メカニズム(PRM)の活力低下
頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル)の視点では、中枢神経系を保護する脳脊髄液の循環や、硬膜管の緊張、脳そのものの動き(モティリティ)の振幅やリズムが低下している状態です。全身のバイタリティが落ちているサインとして捉えます。
自律神経系の機能不全
交感神経系の過剰な興奮状態が続くことで、副腎皮質系(HPA軸)に負担がかかり続けている状態です。胸椎や上部頸椎、仙骨などのアライメントや可動性を評価し、交感神経と副交感神経のスイッチングが正常に行われているかを確認します。
生体力学的代償によるエネルギーロス
筋膜の癒着、関節のサブラクセーション(背骨(脊椎)や関節のわずかなズレや動きの悪さ)あるいは内臓の可動性低下などがあると、身体は姿勢を保つためだけに無意識のもとで常に「代償的な筋収縮」を強いられます。これが、理由のない疲労感という形でエネルギーを慢性的に浪費させます。
体液循環の停滞



