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鍼灸・按摩・マッサージ

東洋医学は実践だ

最近の鍼灸学校では、東洋医学概論が暗記科目というところが増えているらしい。
第一に、受験対策を中心としているところが増えていること。
第二に、教員自体が臨床経験がないので実践的なことを教えられないこと。

受験対策を中心とするところが増えているのは、やはり学校間の競争が激しいからか。そりゃ、国試合格率100パーセントと、60パーセントなら、100パーセントの方を選びたくなるわな。
でもこれには裏がある。100パーセントが必ずしもいいとは限らない。要は、できの悪いのを受験させなければいいのであって、合格率100パーセントでも、受験者数が低いところなんかはその手の学校だ。
あるいは、学校のできが悪いから合格率が高いという不思議な学校もある。教員が当てにならないから、在校生は必死になるのだ。名前を出すと訴えられるの必須なので出せないが、あの学校だ。
仮に前者をA学校として後者をB学校としよう。どちらを受験する方がいいのか。悩むところである。私なら、すくなくともできのいいのがいるA学校の方が授業の内容がいい確率が高いのでこっちを選ぶ。授業の内容がよくてもできの悪い精となら、どっちにしたって受からない。B学校は、私なら選ばない。教科書を読み上げるだけなら、一人でもできる。

そこそこ授業内容はいいのに、国試合格率が昔より下がっている学校がある。仮にC学校としよう。同様に下がっている学校がもう一校あったとしよう。仮にD学校としよう。どちらにするかを考えるなら、東洋医学の実践を教えられる教員のいる方を選ぶ。東洋医学は奥深い。教科書だけでは絶対だめだ。

今年から、東洋療法学校協会の教科書も、中医学中心となったらしい。ま、中医学は教えやすいからな。できの悪い経験のない教員でもそこそこ教えられる。

中医学が悪いと言っているんじゃないよ。教えやすいかどうかの違いを言っている。中医学はそこそこ整理されているので、そのまま教科書を読み上げるだけでも、普通の脳みそを持っている学生なら理解できる。
ただ、理解できるのと治るのは別だ。中医学をしている実際の鍼灸師でも、同じようにしていても直せるのと直せないのがいる。その差を教えられるかどうかが問題なのだ。

げんき本舗治療院
院長・羽山弘一

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