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治療

筋膜が「はやり」なようで

アナトミー・トレインが出版された頃からでしょうか、それともその前からでしょうか、筋膜を治療に取り入れるのがどうも流行なようです。
臨床伝統医療研究会のセミナーに参加されていた方はご存じでしょうが、私も結構前から筋膜について言及していました。
最近は、NHKで筋膜について扱う番組を放送したせいか、患者さんからも、筋膜リリースがなんとかかんとかという声をよく聞きます。
もちろん、今のように話題になる前から筋膜に注目して治療を行っている人も多くいます(私もそうですよ)。

でも最近、

「本当に筋膜知ってるの?」

というような人まで筋膜を扱い出しました。

個々の名前を出すのは差し控えますが、筋膜○○療法とか、筋膜を○○すれば○○が治る、とか宣伝してる人いますよね。時には昔からある筋膜リリースについていっている人もいますが、果たしてそのうちのどれくらいが本当に筋膜リリース知っているのか、疑問です。

時には某大学のセンセイが、筋膜のねじれを治すことで肩凝りが治るなどという安直な事を言ったりしているので、困ったものです。人体、そんな単純なものではありません。もちろん筋膜起因のものもあるでしょうが、それだけでは説明できません。

試しに本屋さんで筋膜という名前が入っている一般向けの本を立ち読みしてきました(お金がないので買えない)。まあ、皆さん、好きなこと書いていますね。中にはまともな本もありますが、ほかの本の焼き直しとか、ひどいのになると「この人、筋膜の扱いあんまりしたことないだろ」いうものもあります。

それにしても、

筋膜リリースを「筋膜はがし」というのやめてもらえませんかね。

筋膜ははがれません。

げんき本舗治療院
院長・羽山弘一

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