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鍼で腰痛を治す

鍼治療では腰痛によく対応します。

ところがウチにいらっしゃる患者さんに聞くと、

「これまで何度か鍼灸院に通ったが、腰痛には効果がなかった」
「前にも鍼したけど、腰の痛みには効かなかったよ」
「鍼?腰痛に効果あるんですか?」

などとおっしゃる方が時々。

でもそんなことはありません。ほとんどの腰痛には、鍼治療が有効です。日本整形外科学会の腰痛ガイドラインでは、鍼治療で優位差はなかったと書いていますが、そもそも鍼の技術差というものは全く無視した調査であったり、個体数の非常に少ない調査であるのは間違いないでしょう。


 ※参考 腰痛診断ガイドライン第4章2012

私も昔は腰痛を治すのが苦手でした。

なぜか。

それは、ヘタだったからです。

上手な鍼を打てるようになれば、ぎっくり腰のような急性の腰痛を始め慢性腰痛にもかなり効果的です。

では、上手に鍼を打つにはどうすればいいか。

それには、腰を含めた身体の解剖学的構造をよく知り、触診でしっかりと腰の状態を見極めるようになり、的確に思いどおりの鍼が打てるようになることです。

要するに昔の私、腰の痛みを治せなかった私は、知識も技術も未熟だったというわけです。

鍼灸学校の解剖学書を読んで「暗記」した、ぐいぐい押さえてようやく硬結がわかる、鍼をまっすぐに1寸ほど刺すことができる、それらだけではだめです。全くだめです。

解剖学書は暗記するものではありません。触診と相まって、患者さんの身体としっかり向き合えるようになる解剖学知識が必要です。触診は押さえるものではありません。皮膚にわずかに触れ、ごく軽く圧し、深部の状態まで知るようでなければ行けません。鍼はまっすぐにさせて当たり前、自由自在に角度、深さを調節でき、しかも鍼体や鍼尖から身体の状況がわかるようでなければなりません。

そこまでいってようやく、腰痛を治せる鍼治療となるのです。

げんき本舗治療院
院長・羽山弘一

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