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按摩・マッサージ

咳の治療2種

ご夫婦でカゼを引き、だいぶん治ったが咳だけ残っているという。

ご主人の脈は、右寸口虚。少し浮き気味です。

前腕の手太陰肺経にそって摩擦。圧迫。尺澤に補法の揉捏を行いました。この場合、少し瀉法を行ってだいたいが補法をするのがコツですね。その方が良く治ります。

尺澤も圧迫ではなく、揉捏を採用しました。揉捏は、補法一辺倒ではなく(圧迫も方法により補瀉どちらもできることに注意)、補瀉両方の働きを示します。今回は時計回りに揉捏を行ったので、補法中心ですね。

中府にも反応があったので時計回りに補法の揉捏。

奥様の方は、咳のせいで脇腹が痛いといいます。

脈を診ると、左の尺中が虚し、関上が実しています。

大谿に補法の圧迫を行い、大衝と足臨泣に瀉法の圧迫を行いました。

脈は落ち着きましたが、ご主人同様、尺澤に反応があります。同様に、補法の揉捏を行いました。

このように同じ咳の症状でも、その様態で治療法が変わってきます。

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