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マッサージ

内股の痛みの一例

股関節が痛いと訴える患者さんがいても、本当に解剖学的な股関節が悪いとは限りません。

骨頭部が痛い人もいれば、鼠径靱帯の痛みを股関節の痛みという人もいます。

今日のテーマである内股付け根の部位の痛みを、股関節の痛みという人も結構いらっしゃいます。

さてこの部位の痛みの場合、恥骨結合に問題があることがあります。

僕は必ず恥骨結合を調べます。

多くの場合、左右の恥骨結合の高さに差が生じています。

先日いらっしゃった女性も同様の訴えをされていて、恥骨結合を調べたら、内股の痛みと反対側の恥骨が約1ミリ上方変位していました。

治し方は様々ですが、僕の場合、片手の手根を上方変位した恥骨上際に当て、もう片手で大腿を屈曲させ、「長てこ」の応用で勢いよく下肢をのばした瞬間に、恥骨に当てた手根にわずかに圧を加えて調整します。

たいていこれで改善します。

先日の患者さんもこれで痛みが解消しました。

ただ、恥骨結合変位の原因があるはずですので、全身をよく観察して治すことは言うまでもありません。

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