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マッサージ

後頭骨環椎間治療の一例

先日、腰痛でいらっしゃった患者さん。

坐位で腰部後弯、骨盤後傾状態です。

腰椎と仙腸関節に動きの制限が見られます。

まず正しい姿勢を指導するんですけど、その正しい姿勢をすると、腰痛がひどくなると言います。

腰部、骨盤の関節ががちがちに固まっているんだから仕方ありません。

本来は腰部、骨盤の治療から始めるんですが、ふと気になったのが後頭骨環椎間。

すごく硬くなっています。

この部位には厚い靱帯があり、後頭骨下深部に左右4対の筋があります。

その部分ががちがち。

そこで仰臥位になってもらい、最初に後頭骨環椎間を治療する事にしました。外後頭隆起を手掌で包むようにして、頭の重みを利用して四指頭でこの部位を圧する手技です。

指が入らないくらい硬くなっています。

後頭骨も動きません(頭蓋骨はそれぞれ目に見えないくらいの動きがあります)。

仰向けになった当初は、「この姿勢は腰が痛い」とおっしゃっていましたが、少し我慢をさせて後頭骨環椎間の治療を続行。

硬さがゆるむのにかなりかかりました。

やっと指が入るくらいにゆるんだところで後頭骨を見ると、完全ではないでしょうが動きが復活しています。

さて、上半身全体を見ようと患者さんに最初のように座るように言いますと、

「あれ、腰の痛みが消えています」

との事。

調べてみると、腰部、骨盤の関節の動きの制限がかなり減っています。

身体は全体で見ないといけないという一例ですね。

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