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治療

肩甲骨内側、上位胸椎の痛み

この部位の痛み、経脈的に言うと、手太陽小腸経なのかなと考えます。

ところが、経筋で考えると、この部位は手陽明経筋なんです。

ですから、経脈に問題がない場合は陽明経筋を利用した方が改善しやすいのです。

起始は、示指ですね。

商陽、合谷、曲池などから、圧痛(軽く圧していたいところ)のあるところを探し、そこに治療を加えます。

もちろん、痛い局所も。

これを解剖学的に考えると、菱形筋の痛みと考える事ができます。

菱形筋の拮抗筋は何か。

前鋸筋です。

前鋸筋は側胸部で外腹斜筋と筋腹がかみ合うように連絡しています。

ですから、肩甲骨内側の痛みがある場合、同側の前鋸筋、外腹斜筋も見るようにしてください。

さらに外腹斜筋は、反対側の内腹斜筋と拮抗作用があります。ですから、反対側の内腹斜筋の状態も見てください。

さらに。

腹部諸筋の筋膜は、大腿前面の筋膜と鼠径靱帯を通して連絡しています。

大腿前面の筋膜の緊張がないかどうかを調べてください。

さらに。

大腿前縁の筋膜にひずみがあると、膝関節に問題が見つかる事もあります。

大腿骨に比較し、脛骨がどのように位置しているかを見てください。両方の長軸がずれていれば、つまり大腿骨に対して脛骨が内旋または外旋していないかを見てください。

まだありますけど、そこんとこは、解剖学書をじーっと見つめて考えてみてください。

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