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鍼灸・按摩・マッサージ

臨床経験のない教員が臨床を教えていいのか

鍼、灸、按摩、マッサージ、指圧の学校の教員は、教員養成課程(あるいは大学で単位を取るなど)をでなければその資格を取れないことになっています。

以前は、厚生労働省の主催する講習を受ければ、教員資格を得ることができますが、教員養成課程ができてからは、その講習会は廃止になりました。

さて、養成学校には、臨床実習があります。

ところが、すべての学校とはいいませんが、教員養成課程を出ただけの教員が臨床実習を指導している学校があるようです。

こんなおかしなことはありません。

治療したことない人が、治療技術、しかも実地の方法を指導する。基礎医学ならいいでしょう。でも、臨床です。

経験上いいますけど、少なくとも10年は真剣に臨床しなければ、学生さんに臨床実習を満足に指導する事はできません。

2、3年の臨床経験では、上っ面を指導できても本質を指導するのは無理です。

中には経験が浅くても天才的に臨床指導できる人もいるかもしれませんが、ごく少数の例でしょう。

まあ、臨床実習ではなく基本手技の実技練習でも、臨床経験のまったくない教員に指導されれば悲惨ですけど。

ところが、それがまかり通るというのが、我が業界の学校における実情。

いかに教科書の中身に熟知していようとも、実際の治療経験がなければ、あるいは浅ければ、教科書は指導できても本当の実技など指導できません。

そりゃ、治療できない鍼師、灸師、按摩マッサージ師が量産されるわけですね。

これから鍼灸や按摩マッサージの学校に入るという人。教員がどの程度臨床経験あるかも調べた方がいいように思います。学校が、単に国家試験に通るための予備校と割り切れる人ならかまわないわけですけどね。

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